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タイラー・グラスノーの経歴と年俸!怪我を乗り越えた復活劇

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ドジャースのエース、タイラー・グラスノー。ドラフト5巡目から年俸40億円の男になるまでに、トミー・ジョン手術を含む6度の故障者リスト入りがあった。203cmの長身右腕が歩んできた道のりを、経歴・年俸・怪我の3つの軸で振り返る。

 

タイラー・グラスノーの経歴|ドラフト5巡目からドジャースのエースへ

グラスノーのキャリアは、決してエリート街道ではなかった。ドラフト5巡目・全体152位という「中位指名」から、3球団を渡り歩いて年俸200億円の男になった。

 

アスリート一家に生まれた203cmの怪物

タイラー・アレン・グラスノーは1993年8月23日、カリフォルニア州サンタクラリタ生まれ。身長203cm、体重106kg。

 

この規格外の体格は、家系を見れば納得できる。

 

父グレッグは水泳・水球の選手、母ドナはカリフォルニア州立大学ノースリッジ校の元体操コーチ、兄テッドにいたってはノートルダム大学の十種競技選手。英語版Wikipediaの経歴欄を読むと、まさにアスリートのサラブレッドだ。

 

パイレーツ時代——5巡目152位からメジャーへ

2011年のMLBドラフトで、ピッツバーグ・パイレーツが5巡目(全体152位)で指名。契約金は60万ドルだった。

 

Baseball-Referenceの記録によると、マイナーリーグで着実に成績を残し、2016年にメジャーデビューを果たしている。

 

ただ、パイレーツ時代は制球難に苦しんだ。潜在能力は誰もが認めるのに、結果がついてこない——そんなもどかしい時期が続いた。

 

レイズ経由でドジャースへ——3球団目で覚醒

2018年シーズン途中、パイレーツからタンパベイ・レイズにトレードされる。ここでグラスノーは変わった。

 

レイズの投手育成力は球界屈指で知られる。制球難だった長身右腕が、三振を量産するエースへと成長していく。

 

そして2023年12月16日、ESPNの報道によればロサンゼルス・ドジャースへのトレードが成立。同時に5年総額1億3656万ドルの大型契約を結んだ。

 

ドラフト5巡目・契約金60万ドルの男が、約200億円のエースになった。

 

タイラー・グラスノー図解1

 

年俸推移と契約の全貌|5年総額200億円の内訳

グラスノーがドジャースと結んだ契約は、5年総額1億3656万2500ドル(約200億円)。平均年俸は約40億円になる。この数字がどれだけ破格なのか、内訳を見ていこう。

 

契約金60万ドル→年俸40億円への大出世

2011年のドラフト時、グラスノーが手にした契約金は60万ドル。日本円にして当時のレートで約5000万円ほどだ。

 

それが2024年のドジャース1年目で1500万ドル(約22億円)、2025年以降は各年3000万ドル(約44億円)に跳ね上がる。

 

10年ちょっとで年俸が50倍になった計算だ。MLBのスケール感には、何度聞いても驚かされる。

 

契約の細部——オプション条項がミソ

Spotracの契約詳細を見ると、この契約にはいくつか面白い仕掛けがある。

 

グラスノー × ドジャース 契約内訳

 

・契約総額:5年1億3656万2500ドル(約200億円)

・サインボーナス:1000万ドル

・2024年:1500万ドル

・2025〜2027年:各3000万ドル

・2028年:クラブオプション3000万ドル(破棄時は選手側に2000万ドルのプレーヤーオプション)

 

注目は2028年のオプション条項だ。球団が行使すれば3000万ドルで1年延長、破棄しても選手側が2000万ドルで残る権利を持つ。

 

つまり、よほどのことがない限り2028年まで6年間ドジャースにいる設計になっている。

 

怪我持ちの投手に200億円——ドジャースの「賭け」

正直に言えば、この契約にはリスクがある。

 

過去7シーズンのうち6シーズンで故障者リスト入りしている投手に、5年200億円。普通なら二の足を踏む金額だ。

 

だがドジャースは、グラスノーが健康でさえいれば球界最高の投手の一人になると見込んだ。

 

その「賭け」が正しかったことは、2025年のワールドシリーズで証明されることになる。

 

タイラー・グラスノー図解2

 

怪我との闘い|トミー・ジョン手術から2025年WSセーブまでの復活劇

グラスノーの野球人生は、怪我との闘いの歴史でもある。7シーズン中6回の故障者リスト入り。それでも、そのたびに戻ってきた。

 

2021年——UCL断裂とトミー・ジョン手術

最大の試練は2021年だった。

 

6月14日のホワイトソックス戦で、右肘のUCL(内側側副靭帯)が断裂。さらに屈筋腱も損傷していた。MLB.comの報道によると、8月4日にトミー・ジョン手術を受けている。

 

2021年の残りと2022年の大半を棒に振った。投手にとって、トミー・ジョン手術からの復帰には通常12〜18ヶ月かかる。

 

この時点で「もうトップレベルには戻れないだろう」と見る関係者も少なくなかった。

 

2024年——初のオールスターと、またしても肘の悲鳴

ところがグラスノーは戻ってきた。

 

2024年シーズン、ドジャース移籍1年目にしてキャリアハイの成績を叩き出す。22先発・134イニング・168奪三振、防御率3.49。初のオールスター選出も果たした。

 

MLB.comのドジャース選手ページにある数字は、完全復活を物語るものだった。

 

だが、野球の神様は残酷だ。8月中旬、CBS Sportsが報じたとおり右肘腱炎でシーズン終了。ポストシーズンのマウンドに立つことはできなかった。

 

2025年——WS第6戦「3球セーブ」のMLB史上初の偉業

2025年、またしても4月に右肩炎症で離脱。もう何度目かわからない故障者リスト入りだった。

 

Full-Countの報道によれば、6月からマイナーでリハビリ登板を重ね、7月9日にメジャー復帰。復帰後は18先発で4勝3敗・防御率3.19・106奪三振と安定した投球を見せた。

 

そして迎えたワールドシリーズ。対トロント・ブルージェイズとの第6戦。

 

2点ビハインドの9回、ドジャースが追いつき逆転した直後にグラスノーがリリーフでマウンドに上がった。Sports Illustratedが「insane history」と表現したそのイニング——わずか3球。ポップフライとダブルプレーで試合を締めくくり、MLB史上初の「3球セーブ」を記録した。

 

ポストシーズン全体では5試合・19イニングで防御率1.42、23奪三振、被打率.182。通算成績は128先発・43勝36敗・防御率3.74・958奪三振。

 

トミー・ジョン手術を乗り越え、何度倒れても立ち上がってきた男が、最高の舞台で最高の結末を手にした。

 

タイラー・グラスノー図解3

 

タイラー・グラスノー プロフィール

 

・本名:Tyler Allen Glasnow

・生年月日:1993年8月23日(32歳)

・出身:カリフォルニア州サンタクラリタ

・身長/体重:203cm / 106kg

・投打:右投左打

・ドラフト:2011年5巡目(ピッツバーグ・パイレーツ、全体152位)

・経歴:パイレーツ→レイズ→ドジャース

・通算成績:128先発・43勝36敗・防御率3.74・958奪三振

・年俸:5年総額1億3656万ドル(約200億円)

・出典:Baseball-Reference.com

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