2025年1月、あのTogetterが「2つ」に分かれた。ユーザーまとめ機能は新サービス「posfie」に移行し、そこで圧倒的な存在感を放つのが「オーディン」なる人物だ。Togetter世代のあなたが知っておくべきことを整理した。
posfieとは?Togetterが2つに分かれた理由と新サービスの全貌
posfieは2025年1月30日に誕生した、Togetterの「ユーザーまとめ機能」を引き継いだ新サービスだ。知らないうちにブックマークしていたまとめがposfieに変わっていた、という人も多いだろう。
Togetter=運営メディア、posfie=ユーザー投稿に分離
そもそも何が起きたのか。
Togetter公式ヘルプによると、2025年1月30日付で、Togetterは大きく2つに分かれた。
Togetter本体は「運営編集部がまとめるメディア」に特化。一方、ユーザーが自由にX(旧Twitter)の投稿をまとめられる機能は「posfie」という新サービスに移された。
つまり、今までTogetterでやっていた「誰でもまとめを作れる」という部分は、もうTogetterにはない。posfieに行かないとできないのだ。
前身は「min.t(ミント)」だった
実はposfieには前身がある。
トゥギャッター社が以前リリースしていた「min.t(ミント)」というサービスだ。min.tで作られたユーザーまとめも、すべてposfieに移行されている。
Togetter公式のリニューアル発表を読むと、この分離は「メディアとしてのTogetterの質を上げるため」と説明されている。ユーザー投稿の玉石混交がTogetter本体のブランドを曖昧にしていた、という判断があったのだろう。
月間2,100万人の行き先はどこへ
Wantedlyのトゥギャッター株式会社ページによれば、リニューアル前のTogetter月間ユーザー数は2,100万人以上。
旧Togetterで作成されたまとめはすべてposfieに自動移行され、旧URLからはposfieへ自動リダイレクトされる。つまり、過去にブックマークしていたまとめは、アクセスすれば勝手にposfieに飛ぶ仕組みだ。
ただし「知らないうちにサービスが変わっていた」という声は少なくない。特に40代以上のユーザーにとっては、Togetterの看板のまま使い続けていたつもりが、いつの間にかposfieになっていた、というケースが多いようだ。

オーディン(@taimport)とは何者か?posfieまとめの7割を生む男
posfieを語るうえで避けて通れないのが「オーディン」という存在だ。人気まとめの大半を一人で作っている、異常なまとめ職人である。
50ブクマ超えの人気まとめ、約7割がオーディン作
はてな匿名ダイアリーの投稿(2026年4月12日)が話題になった。内容は「オーディンのposfieまとめに踊らされ過ぎ」という警鐘だ。
この投稿によると、はてなブックマークで50件以上ブックマークされたposfieまとめのうち、約70%がオーディン(@taimport)の作成だという。
7割。これはちょっと異常な数字だ。
つまりposfie上で「バズっているまとめ」の大半は、一人の人間が選別・構成したものということになる。
「まとめ職人」が情報の流れを左右する構造
Togetterの時代から「まとめ職人」と呼ばれる人たちはいた。
X(旧Twitter)上の投稿を拾い集めて、ストーリーのある形に並べ替える。どのツイートを拾い、どれを捨てるかで、読者が受け取る印象はまるで変わる。
新聞記者が「何を報道し、何を報道しないか」でニュースの見え方を変えるのと、構造的にはよく似ている。
オーディンが良心的なまとめ職人かどうかは、ここでは判断しない。ただ、一人のまとめ職人がプラットフォームの人気コンテンツの7割を占めている状態は、健全とは言いにくいだろう。
運営会社は従業員7名の少数精鋭
トゥギャッター株式会社は2010年6月設立。代表は吉田俊明氏、資本金1,000万円。
従業員数は2023年時点でわずか7名。
月間2,100万人のトラフィックを7人で回していたのだから、ユーザーまとめの「中身の質」を運営側が細かくチェックする余力があったとは考えにくい。
posfieへの分離も、ある意味では「ユーザーまとめの品質管理は手が回らないから切り分けた」という現実的な判断だったのかもしれない。posfie公式はX社のEnterprise APIを契約してサービスを提供している。

Togetter世代が知っておくべきposfie時代の情報リテラシー
posfie時代に必要なのは「まとめを読んで分かった気にならない」という意識だ。まとめはあくまで誰かの編集物であって、一次情報ではない。
「まとめ=事実」ではない、という大前提
Togetterが便利だった理由は、情報が整理されていたからだ。
だが「整理されている」ことと「正しい」ことは別の話である。
まとめ職人が拾わなかったツイートの中に、反論や訂正が含まれていることは珍しくない。
特にオーディンのように影響力の大きいまとめ職人が作ったものほど、多くの人が「これが全体像だ」と思い込みやすい。まとめを読んだ後に、元のXのスレッドやリプライまで追いかける習慣をつけたい。
posfieのまとめが「はてブ」で拡散される循環
posfieのまとめが話題になるルートは、だいたい決まっている。
1. Xで話題のスレッドが発生
2. まとめ職人(オーディン等)がposfieにまとめる
3. はてなブックマークでブクマが集まる
4. はてブのホットエントリに載る
5. さらにXで拡散される
この循環の中で、「誰がまとめたか」は見落とされがちだ。はてブのホットエントリで見かけたら「面白そう」とクリックする。その時点で、まとめ職人のフィルターがかかっていることを意識している人は少ない。
40〜60代こそ「まとめリテラシー」が必要な理由
ぶっちゃけた話、若い世代はXのタイムラインで一次情報を直接拾っている人が多い。まとめサービスに依存する割合は比較的低い。
一方、40〜60代は「まとめで効率よく情報を得る」という使い方をしている人が多いのではないだろうか。
効率が良いぶん、編集バイアスに気づきにくい。
posfieが悪いサービスだと言いたいわけではない。ただ、Togetter時代から使い慣れているからこそ、「まとめ=中立的な情報整理」という思い込みを一度疑ってみる価値はある。
オーディンのposfieプロフィールを覗いて、どんなまとめを量産しているのか、自分の目で確かめてみるのもいいだろう。




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